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12.01.25 愛しき10年、からの新年2012

12.01.25 愛しき10年、からの新年2012_e0038558_2592283.jpg2012年になりまして、もう1月末。
こちら【NOTES】では
ろくすっぽ新年のご挨拶も出来ないままに
2月・3月のことも頭をよぎる始末ですが
皆様におかれましてはいかがおすごしでしょうか?

たいへん遅ればせながら
旧年中はたいへんお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

ここのところの僕はといいますと
クリスマスや年越しといった年中行事も絡んでの
連日のライブ三昧ながら
瞬間瞬間を全力で生きて楽しむことに集中しすぎて
ひとつひとつの余韻をじっくり噛み締めたり
こちらでご報告したりもままならないまま
1月下旬まできてしまいましたが
その実、この年末年始には
涙腺にぐっときてしまうような
感慨深いことがありました。

僕が20代後半でジャズミュージシャンとしての人生を歩むきっかけとなったのは
大坂昌彦さんが自身のカルテットにレギュラーメンバーとして迎えてくれたことであるのは間違いなく
その少し後に日本に移り住んで来たトミー・キャンベルさんが結成した
日本での自身初のグループにもレギュラーメンバーとして参加させてもらうこととなって
この二人の誘いを受けられたという幸運は
音楽を学び成長してゆこうという経験浅く知名度もない新人サックス吹きの僕にとって
望んでもそう簡単には得られない恐れ多くも物凄いことでした。

2001年には大坂さんのバンドで数年一緒に演奏してきたベースの塩田哲嗣さんが渡米。
それに先立ち、当時のレギュラーメンバーで録音したのがCD「Reborn/大坂昌彦」で
その後も大坂さんのバンドで2005年くらいまで吹かせてもらいましたが
演奏する上で大切なことの多くは大坂さんの、演奏や言葉で教わったものだと感じています。

トミーさんのバンドでもジャズフェスや各地のコンサートに出演させてもらったりしました。
録音作品がないのは残念ですが、本国アメリカで伝説的ジャズメンから多くを学んだ彼の演奏には
常にスリリングとハッピーの二つが同居していて、この音楽で受け継がれてゆくそれらの伝統を
肌で感じ続けることが出来たことも、貴重すぎる体験でした。

大坂さんのバンドもトミーさんのバンドも
今は全く異なるメンバーでまた新たに先に進み続けていますが
参加し始めたときから数えて、ともに10年強の時間が過ぎた今この時に同じタイミングで
二つのバンドの当時のメンバー全員が揃った「リユニオン」LIVEがあったのは
個人的にとても感慨深いものでした。

ともに発起人はベーシスト。塩田さんは自らの渡米10年を総括し原点を噛み締めるために
高梨道生さんは、若き頃バークリーで一緒に切磋琢磨したトミーさんが
13年の日本での活動に終止符を打ちアメリカに帰国することへのメモリアルとして
それぞれ一緒にがんばっていた仲間を全員集めてくれたのです。

集まってみると懐かしいメンバーですが
演奏しているときは、懐かしさよりも
全員の音楽的成長から新たにいまここで生まれている音に集中していて
終わってみると、もっとこのメンバーでの演奏がしたいという気持ちしかありませんでした。
と、同時に、月に何度もこれらのバンドで演奏していたあの頃の自分が
無性に羨ましくもなったり、その頃は精一杯努力していたはずなのに
10年後の自分から見れば、まだまだやれることがあったろうと歯がゆく思えたり。

でもそうして、いまの自分も新たなステージに向かっていることを考えると
10年すごした自分のジャズ人生がとても愛おしく
大切な時間だったなと思えるようにもなりました。

来年や、また10年後の自分が歯がゆい思いをすることのないよう
今年も目一杯、全力で頑張ってゆきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いします。

【近日LIVE情報】

2/1(水)関内・KAMOME 太田剣Quartet:熊谷ヤスマサ(p)川村竜(b)大槻カルタ英宣(ds)
2/3(金)名古屋・DOXY  太田剣Quartet:熊谷ヤスマサ(p)川村竜(b)河村亮(ds)

みなさまのお越しをお待ちしております!       


                              2012年1月 太田 剣


12.01.25 愛しき10年、からの新年2012_e0038558_2595292.jpg

by ken_ota | 2012-01-25 02:50
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