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05.06.27 青森Jazz Trio×3

05.06.27 青森Jazz Trio×3_e0038558_18512066.jpg『3人』って何か不思議。『1人』×3の集合体。でも、その中身は均等に2分割できないから、分けるならばやっぱり『1人(個人)』になっちゃう。つまり3人一緒か、一人ずつか。でバランスをとる集まり。2:1に別れる『3』は集合体としては不安定で、3人の時に感じる、未知の可能性みたいなものを欠く気がします。対等な個人×3の【Trio】は、4人(Quartet)の時ほどは完成出来ないことを『自由』と捉らえて、常に変化を求めるTriangleな感覚を楽しめる、そんな不思議な編成です。
青森で行われたコンサート“Swany Jazz Story”にはTrioのBandが3つ出演しました。
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1.Tommy Campbell(drums)河合代介(hammond organ)太田剣(sax)
2.クリヤマコト(piano)納浩一(bass)大槻Kalta英宣(drums)
3.渡辺香津美(guitar)天野清継(guitar)本田雅人(sax)
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ここ数年で最も共演している大槻カルタと別Bandで同じ場所に居る、って珍しい。お互いの演奏を久々に客席で聴きました(笑)。
今回はTommyのBandも3人なので、予告通りエフェクター持参で一人多重音演奏もしちゃいました。河合さんの演奏もゴキゲンだし、TommyもLong Drums soloで客席を湧かせてたし、しょっぱなツカミのBandとしてインパクトあったんじゃないかな?
続くクリヤさんのPiano Trioは多彩な選曲で『今』を感じさせるサウンド。ダイナミックで美しい演奏でした。来月またクリヤさんと共演させてもらうのが楽しみ。
トリは香津美さんの変則2ギターTrio。天野さんとはこないだご一緒させてもらったばかり。本田さんを聴くのは2年前の札幌以来。香津美さんは初めてでした。drumsもbassもいないけれどguitar2人によるリズム/ハーモニーの支えがバッチリだから問題なく、というより前2つのBandとは全く違う音楽構造が新鮮に響きました。3人ともサスガの超絶プレイです。見習わねば。

今回の3Bandの並びも粋な配慮を感じました。コンサートが進むにつれ、アコースティック感が増え、Band音量は減っていく。そしてアンコールは9人全員でSession。これがまた絶妙。各楽器が2人ずつになるんですよ。2sax/2guitar/2keyboard/2drums。OrganだからBassも2人居ることになるしね。9人だけど10人になるわけです。3×3=? ある意味、冒険的な企画のこのコンサートは大成功だったんではないでしょうか?
終演後、メンバー全員のサイン会に長蛇の列。いやー、あんなにたくさんサインしたの初めてかも! 青森は、現地スタッフの皆さんの日頃の努力によりJazzが定着してる感があるなあ。素晴らしいコトです。また行きたいなあ。

…と、久々の青森に、思いをめぐらせた戻りの電車内。ですが5分後には寝てました(笑)
by ken_ota | 2005-06-27 18:50
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