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07.07.31 『適量』への道

07.07.31 『適量』への道_e0038558_12291216.jpg只今、jazzlife誌への隔月連載『Jazz Sax Heroes』の第7回の原稿執筆終了。
早起きして〆切りギリギリになんとか書き上げました。ホッと一息。

僕の個人的な考えですが、
●朝〜昼:1日で積み重なってしまう脳内メモリがまだ少なく、
 冷静な判断力を要することをやるのに適した時間
●深夜:常識のタガがはずれかけたゆるさで、
 独創的なアイデアや思いつきを産み出すのに適した時間

…じゃないかな?と思っています。
曲の大胆なアイデアが産まれるのは深夜。曲の全体を仕上げるのは一晩寝た後の翌朝。
深夜に書いた、気持ちの乗った手紙を翌朝読んだら、
恥ずかしくて投函できなかったとか、ありませんか?(笑)

ちなみに●夕方〜夜:はライブの時間。

8/11発売の次号で取り上げる今回のサックス・ヒーローはJackie Mclean(ジャッキー・マクリーン)。
僕が初めて買ったレコード(LP)はマクリーンの『Tippin' the Scales』で、
以来ずっと大好きなサックス奏者です。
研究もしたし思い入れもあるので、書きたいことは山ほどあるんですが、
誌面の都合上、4ページに。…って十分、文量多いです(笑)。
いやいや、それでも書き足りない。言いたりない。もっと、その魅力を語りたい。

いつもそうなんですが、4000字(400字詰め原稿用紙10枚:←使ってないけど)
の原稿量に対して、まず僕が書いてるのはその倍の8000字くらい。
そこからそれを削って半分くらいにしています。
どうしても伝えたい言葉・内容を厳選しつつ、文章のリズムをとったり。
それは割と大変な作業なんですが、最終的にそうして出来上がった文章を読むと、
そっちの方が『簡潔に要点を伝えられている』ような気がする。
まあ無くても問題ない言い回しとか内容を削ったおかげで、
読んだあとに、大切なこと(要点)が心に、より印象的に残るんじゃないかな?と思う。

だから文章を削ってゆくのは、実は楽しいんです。
と言っても、字数制限に収めるため苦労するので、ある意味M的快感かもしれませんが。

伝わる量、伝わって心に残る量、それが『適量』なんだろな。
それは文章だけじゃなくて、全てに通じる大切なことだと、よく思います。
人によって、ものによって、興味の有る無し、欲求の度合いが違うので、
全ての人にあう『適量』なんて無いのかもしれないけれど、
皆それぞれ、自分の考える『適量』を持って生きているんだと思います。
『食べ過ぎた』くらいがちょうどいいのか、
『も少し食べたい』くらいがちょうどいいのか、
その答えは、最終的には『好み』でしかないのかもしれません。
でも、大切なことをより多く、上手に伝えられる適量を求める道はどこまでも続く長い道だろうけど、
より良いものが見つかるかもしれない、その悦びの可能性を秘めた、
魅力的な、人生をかけて挑戦する甲斐あるものだと思います。

それを音や文章で表せたらいいなあ。
原稿を書きながら、そんなことを思いました。

よかったら、jazzlife誌連載『Jazz Sax Heroes』読んでみてくださいね♪
by ken_ota | 2007-07-31 12:28

07.07.24 スカラのマリオ

07.07.24 スカラのマリオ_e0038558_3425798.jpg南郷Jazzフェスの翌日、八戸から新幹線で東京へ。そこから六本木へ直行。
夜は【alfie】で僕の“Swingroove”ライブでした。
この日のメンバーは僕以外にも、
●丈青(piano):白馬の野外フェスティバル帰り
●土井孝幸(bass):用賀でのリハ帰り
●大槻カルタ英宣:岐阜のJazzフェスティバル帰り
というように皆、どこかからの戻りで集まったのですが、
演奏は、移動その他の疲れなど全く感じない緊迫感のある熱演で、
リーダーの僕自身、凄く気持ちが高揚した、気分がアガりまくった、
とてもいいライブだったと思います。あー、楽しかった♪♪♪

そんな『○○帰り』のメンバーによる昨夜のライブ。
実は客席にも、『○○帰り』の人たちが居ました。
この日の昼間、四谷に近い紀尾井ホールでコンサートを終え、
雑誌の取材も終え、六本木【alfie】に来ていたのは『スカラ室内管弦楽団』のメンバー。
『スカラ室内管弦楽団』とは…
〈ミラノのスカラ・フィルハーモニー管弦楽団の名奏者を中心に14名で構成される名門の室内オーケストラ。
サックスやアコーデオン、ピアノ、パーカッションも含む異色の編成で、そのレパートリーも
クラシック〜ジャズ〜タンゴなど幅広い。イタリアを代表する室内管弦楽団。〉

このバンドのサックス奏者、Mario Marzi(マリオ・マルツィ)さんや、
アコーデオンのSimone Zanchini(シモーネ・ザンキーニ)さんらが、僕のライブを聴いてくれていたんです。
ライブを楽しんでくれたみたいで、終了後に紹介していただいてマリオさんと話したりしてるうち、
『この人たちの演奏が聴いてみたいな』と思い、思い立ったが吉日、
今夜は彼らのコンサートに行くことにしました。

クラシックのコンサートは久しぶり。クラシック一筋だった高校生の頃を思い出しました。
でも今はその頃とは全然違う視点で聴いてる自分が居る。
音楽全般のことを考えながら、目の前のクラシックを聴いてる感じかな?
演奏が始まってすぐに、それが一流の演奏家達によるものだとわかる素晴らしさ。
今日、あらためて思ったのは、彼らの体内時計の正確さ。
指揮者も居ないのに、テンポやリズムもころころ変わるし、加速や減速が絶え間なく起こるのに、
どうして音楽は一つ、美しいものとして聴こえてくるんだろう?
呼吸をあわせる、なんて単純なものじゃない。
もう、全員の心臓が同じタイミングで、同じビートで動いてるんじゃないかと思える程のシンクロ。
技巧や音色の素晴らしさもさることながら、その、音楽や曲に対する各人の入り込み度や、
熟知度にはもう、ただただ脱帽です。

3曲目から登場したマリオさんは、吹き出すとその度に、
2回席で聴いている僕のカラダが少し浮き上がるようなびっくりするような音が飛んでくる。
熱くて優しくて深くて艶やかな、アルトの音。
音だけで、涙が出そうになることもありました。これは凄いことです。

終わった後に楽屋を訪ねて、互いのCDを交換。
『Swingroove』喜んでもらえたらイイなあ。彼はCDで聴いてもやっぱり素晴らしい音。

07.07.24 スカラのマリオ_e0038558_3545312.jpgまだ見ぬものを見る喜び。初めて会った人の音を聴くのも喜び。
知って吸収した後は、思慮も深まり、音も深まる。
そういう風に、これからもたくさんの素晴らしい芸術に触れてゆきたい。
『ヨーロッパ・ツアーに来るときはぜひ連絡をくれ』と言われました。
行きたいなあ、ヨーロッパ・ツアー。

そうそう、昨年、日本〜オーストラリアを行き来して一緒に演奏した
ミュージシャン仲間、テナーサックスのMatt Keegan(マット・キーガン)が
もうすぐ再来日するんだった。シドニーのオペラハウスで彼のお母さんに、
『あなた達は兄弟の様に似てるわ』と言われた仲。(似てないけど:笑→)

時間があってもなくても、逢いにゆこう。
また一緒に演奏出来たらいいなあ。
こういう、人とのつながりの嬉しさって、骨身に沁みます。

あ、Jazzlife連載の原稿書かなきゃー!!!
by ken_ota | 2007-07-24 03:43

07.07.21 南郷Jazz Festival

07.07.21 南郷Jazz Festival_e0038558_15395697.jpg金曜・土曜は青森に居ました。
東北エリア最大のJazzイベント、南郷Jazzフェスティバルに出演するのは今回で3回目。
TOKU(flh,vo)バンドのメンバーとして出演した翌年、
小沼ようすけ(g)バンドでまた出演。
今回は宇崎竜童&大隅寿男(ds)というスペシャルセッションに呼ばれての出演です。

過去2回は出番が早めだったので昼・南郷の爽快なステージを楽しみましたが、
今回はトリということで今まで外から見ていた夜・南郷のステージに立ちました。
『見える風景が全然、違う』というか『見えない…』。
3000人くらい居るお客さんも、客席の向こうの芝生も、闇の中。
初めて来た場所のような感覚。

午後、出番前の時間には降っていた雨もやんでしっとりとした闇の中から、
ステージに向かって、演奏に期待する人々の熱気が押し寄せてくる。
人の数だけ思いがあって、3000人分のそれが集中するステージに立つことはは光栄ながら、責任も強く感じます。
それに応える精神力や心構えをいつも、一緒にステージに立つ色々な人の姿に見てきましたが、
この日の宇崎さんのそれは実に頼もしい、素晴らしいものでした。

ご自分でおっしゃっていたように、Jazzフェスはこれまでの活動から見れば『畑違い』の場所かもしれません。
そこに臨むピリっとした緊張感を持ちつつ、でも気負うことなく、人々の期待も十分知りつつ、
そこで自分のすべきこと、やりたいことをきちんと伝えられる凄さ。
宇崎さんのスタッフの皆さんが宇崎さんに心酔しているようすをいつも現場での動きから感じますが、
この人についてゆきたいと思う気持ちは、納得できます。

サックスを吹くことも、それ以外の何事も、素直に夢中になって、信じた道を突き進めばいいんだと、
無言で大切なものを教わった気がした、気持ちいい夜でした。

写真はそのステージ。
右の方で背を向ける細長いのが僕です(笑)
by ken_ota | 2007-07-22 15:39

07.07.16 夜のハシゴは横浜で

07.07.16 夜のハシゴは横浜で_e0038558_2312373.jpgsax吹きの楽しみは、バンドの前列でブリブリ吹き捲くること
…だけではないと、常日頃、感じています。
いろいろなカタチで音楽に参加するのが好きなので、
今月来月、人気ボーカリストnoonさんのライブに3管の一人として
出演するのも、実は、リハの時からワクワクしてました。(チームnoonの面々→)

僕が参加する3管といえば“SFKUaNK!!”(スフォンク)ですが、
こちらは歌無し。たまに歌入りだったりするけれど。
しかも、3人揃って、同じ旋律をユニゾンしていることも割とあるので、
Trumpet + Alto Sax + Trombone = 『3管』…と、同じ楽器編成でも
雰囲気はだいぶ違います。noon側は、ハーモニー重視&ニューオリンズ・テイスト。
with 3管ホーンセクションでのnoonライブ@【motion blue Yokohama】は、
とてもいい雰囲気の2夜4ステージでした。
8月には丸の内【Cotton Club】、舞浜【Ikspiari】で同じ編成でのライブがあります。皆さん、ぜひぜひ♪

07.07.16 夜のハシゴは横浜で_e0038558_2102847.jpg2日目の2nd Showが終わった後、僕は横浜の別のライブハウスに行きました。
お店移転のため、今月で一度closeすることになった老舗【Buddy】。
その夜は金子雄太(organ)大槻KALTA英宣(drums)小沼ようすけ(guitar)が、
思い出深いそのお店でのLast Liveを繰り広げているので、
これは合流せずにはいられないな、と。
お店に着いた時はちょうど、2nd Setの2曲目“Naima”のエンディング・パート。
それを聞きながら楽器を組み立て、3曲目から一緒にGO!!
いやー、こっちも楽しかったなあ。(ライブ後の松永誠一郎&小沼ようすけ→)

良く晴れた日曜の午後にみんなでわいわい芝生でバーベキューみたいな、
ほんわかした雰囲気のnoonライブに対して、
こちらは朝まで業火を囲んで踊り狂うキャンプファイヤーみたいな感じ。
どちらも、人生の素敵な楽しみであるところがミソです。

そんな、夏の夜の昂奮冷めやらぬまま、今週末は青森へ。
【南郷Jazz Festeival】で、楽しく演奏&気持ちよく避暑してきます。
僕のこの夏の予定をpick upしたものが【INFO】ページに。
7月8月のライブ全般は【LIVE】ページに更新してあります。
よろしかったらぜひチェック!&ライブへGO!!してくださいね。

一緒に楽しい夏を、過ごしましょー♪
by ken_ota | 2007-07-19 02:08

07.07.07 演奏出来る喜び

07.07.07 演奏出来る喜び_e0038558_349482.jpg数日前、交通事故にあいました。
赤信号の前で信号待ちしていた僕の車は、玉突き事故に巻き込まれました。

でも今回は、不幸中の幸いが二つ。
一つは、カラダが重傷を負わずに済んだこと。頸椎捻挫(むち打ち)です。
もう一つは、トランクに入っていた楽器(アルト&ソプラノ)が無事だったこと。
1970年代に製造された古いドイツ車は、
大破して自走できなくなった後ろの2台と同じ事故内に居たとは思えない程、
見事に原型をとどめていて、僕のサックスはつぶれずに済んだのです。
この車が、僕とサックスを守ってくれた。僕とサックスの命の恩人、いや恩車です。

そんなわけで、今はカラダもサックスも健康体とは言えないけれど、
ライブをやっていて思いました。『演奏出来て嬉しい』。
僕もサックスも無事だったから、また演奏出来るし、聴いてもらえる。
明日への希望もあるし、シアワセな時間も過ごせる。

それらは、全ての人にあるべきもの。
だから、自分の不注意で、他の人の未来やシアワセを奪わないように、
日々気をつけなきゃいけない。

最近、悼ましい事故のニュースなどがよく目につきます。
運転中も、危険走行する車をよく目にします。
危険をスリルと勘違いすることや、自己顕示することや、過剰な自信を持つことは、
何も良い結果を産み出すことは無い。
事故が起こったあとには、希望や未来を奪われた誰かの悲しみしか残らない。

車を運転する方も、そうでない方も、十分注意していただければ嬉しいです。
僕も精一杯、気をつけます。

車、早く修理から帰ってこないかなあ。
by ken_ota | 2007-07-08 03:43