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08.10.26 カーテンコール
e0038558_18455676.jpg過ぎた時間はあっという間に思えるもので、
どんな記憶も穏やかなオブラートに包まれて
片っ端から『いい思い出』に変換されて
記憶のDATAファイルに保存されるのが常ですが、
この10月は、簡単にはしまえそうにない、
ヤケドしそうに熱い瞬間がいくつもあって、
現時点で公表できないものはまた後日に書きますが、
いくつか演奏の内側の気持ちをご報告してみようかと。

先々週末の“SWINGROOVE”2Days@御茶の水&六本木は、
ピアノに初参加の菱山正太クンを迎えてのLIVEでしたが、
MotionBlueYokohamaで初めて一晩一緒に演奏した時に感じた
強い衝動にやはり間違いはなく、
今回も、そのとても深いピアニズムに感銘を受けました。
音の素晴らしさを文章にすることほど難しいことはないと思いますが、
彼のピアノが、聞く人の脳裏に描くものは、
音楽という時間芸術から入って映像的な立体芸術に及んで
トータルで自らのアートを具現化しているような感じで、
マイルス・デイビスがビル・エバンスを見つけた時は、
こんな気持ちだったのかな?と思ってしまうような、
カルチャーショックな二夜でした。
いま現在、僕が好んで見たり聴いたりしているものとシンクロする
何かを持つような気がする彼と、11月12月も一緒に演奏する機会が
あることをじんわりと嬉しく思っています。

昨日は、御茶の水に行く際にいつも横目で見ていた
明治大学の大きなホールでの『お茶の水JAZZ祭』に出演してきました。
この催しは、その制作過程から本番に至るまでをドキュメンタリー的に
撮影されていて、12月に一つの番組としてBSフジで放映されるそうですが、
あの、現場のピリっとした緊張感の中にも暖かさのある感じは、
ぜひTV画面を通じてでも皆さんに味わってもらいたいものです。
これに関わる多くの人が、自らの気持ちで尽力するその原動力は、
決してビジネスでは無く、愛情を注ぐに値する偉大な『人』にあるということ。
プロデュース兼、司会進行権、アーティストであった
宇崎竜童さんと阿木燿子さん夫妻の人間力には、本当に目を見張るものがあります。
出演したジャズミュージシャン&フラメンコ舞踏家の皆さんやスタッフ、
来場したお客さん一人一人の人間力は、二人のフラグシップのもとに、ものの見事に集約され、
終演時にはカーテンコール&スタンディングオベーション。
客席から舞台を、舞台から客席を讃え合うその愛情の循環が生み出す
物凄い空気の中に居て、身体が浮遊しそうになるような感覚と、
人が人を生かす、大きなチカラのようなものを感じました。
自分が使う譜面台に、
自分の名前が記されているのを見たのは初めてです。

10月の関東での演奏を気持ちよく締めくくれたところで、
水曜から旅に出ます。
盟友・大槻カルタ英宣(ds)の初リーダーツアーで、
静岡-名古屋-広島-下関-倉敷-大阪へ。
レギュラーメンバーで気合いの入った演奏をお聴かせ出来ると思います。
各地の皆様、ぜひフラっと聴きにきていただけると嬉しいです。
この秋は、バーチカルで逢いましょう。
by ken_ota | 2008-10-27 20:33
08.10.14 6バンド10ステージ@横浜JP
e0038558_13531633.jpg10月は怒濤のLIVE&MORE月間となりまして、
サックス吹かない日が無いくらいの感じで進行していますが、
この週末の演奏量はハンパなく、確実に
Most & Best of the Year2008でした。
横浜Jazz Promnade 2008 の10ステージ、
いらしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。

(10/12)★大隅寿男(ds) Quartet
(10/13)☆太田剣 SWINGROOVE
     ★井上陽介(b) Z's Special
     ★大槻KALTA英宣(ds) Vertical- Engine
     ★Mo'Swing Midnight Session by塩田哲嗣(b)
(10/14)★KALTA TRIO +3GUEST

3日間、6バンド10ステージ。どれも素晴らしく、楽しかった。
栄養ドリンクも点滴も取り入れずぶっ通しで演奏していたのに
集中力やスタミナが尽きないのは、音楽のチカラなんだろうな。
そこに一期一会の素晴らしい何かを期待して
e0038558_14481173.jpg聴きにきてくれてる皆さんの熱い視線とか、
一緒に演奏するミュージシャン達の音楽に懸ける情熱とか、
それら全てを支えるスタッフの頑張りとか、
そういった目には見えないけれど
空気を介して伝わってくるいろいろなエネルギーが
演奏する自分を支えてくれていた気がします。
ホント、多くの人の思いが集まると、こんな風に
感動的な素晴らしいものが産まれるのだなあと実感しました。

(写真:上)
横浜名物、崎陽軒のシュウマイ弁当を
楽屋で堪能してしまったので、
初日の打ち上げはサラダバーで野菜ばっかり4皿。
おそらく学年一、野菜嫌いだった子供の頃の裏返しの如く、
ベジタリアンでいけそうな今の自分にびっくり。野菜最高。
ハクエイキム(p)の大食いっぷりには毎度驚かされますが。

(写真:中)
e0038558_1449485.jpgなんともクラシカルな雰囲気な開港記念館のステージ。
『KAMOME』で“Swingroove”を終えた30分後の風景です。
この移動がこの日の最大の賭けだと予想していたので、
ここを乗り切って、ひと安心。…と思い行きや、
この後、予定時間をオーバーして熱演を繰り広げた
“Vertical-Engine”終演後のKAMOME→motion blueの
移動の方がギリでした。でもサックス1本担いで、
夜の横浜を風を切って駆け抜けるのは爽快!!またやろうかな。

(写真:下)
3日間、ともに横浜を駆け抜けたマイ折り畳み自転車は、
実は大坂昌彦(ds)さんと一緒に買ったお揃いで、お気に入り。
今回のような分刻みのスケジュールでの車の入出庫は
道路混雑や駐車など逆に時間がかかってしまうので、
チャリを持参したのは正解でしたね。
それにしても昨日の『同窓会』セッション、楽しかったです。
演奏の技術とかスタイルとか、そういうことは最早関係なく、
『ああ、この仲間達と一生懸命演奏して来た日々があったから、
 今の自分になったんだなあ』って、しみじみと思いました。
そういう仲間が皆それぞれに頑張って頭角を現していて、
誰一人欠けること無く再会&演奏出来たことが何よりも嬉しい。
横浜Jazz Promnadeのシメに最高の時間を端堪能出来ました。
この時間を共有してくれた全ての人に感謝しています。本当にどうもありがとう♪

さて今週末は、urbの菱山正太(p)クンを迎えての
初“Swingroove”2Daysです。その卓越したセンスに魅せられ、
LIVEに誘ってしまいました。今から楽しみです。乞うご期待!!
by ken_ota | 2008-10-14 14:49
08.10.07 Music Is My Sanctuary
e0038558_1322786.jpg2週間程【NOTES】更新が滞ってしまいましたが、
実に濃い日々を過ごしていました。
西日本風に言うと『濃ゆい』日々。
この言い方の方が濃度が高そうで、感じが伝わるかも。

これまで僕のリーダーセッションが恒例となっていた
長野上田『LOFT』で恒例のCLUB LIVEで、
初バーチカル・エンジン。ここに来ると、普段のLIVEでは
やってない曲を演奏したくなるのはなぜだろう?
今回もバーチカルらしからぬ曲をバーチカル風に演奏♪
いつもLIVE後に打ち上がる、カルタファンのご主人の居酒屋さんが
お休みだったのが残念。次回から祝日は避けよう(笑)

島田奈央子さん主催イベント『Someting Jazzy』への出演は
2回目で、今回は乃木坂の『Coredo』というスペースで演奏。
フォルクスワーゲンの新車『ティグアン』発表レセプションで演奏を披露した、
横田あきお(guitar)さん&熊谷和徳(tap)クンとのトライアングル・ユニットでの初LIVEは、
決めごとよりも、感情と空気の向かう方向へ進んでゆきたい3人の姿勢が、
3人だからこその自由と相まって、今、生きるこの瞬間を謳歌する即興アートとして
素晴らしい成果をお見せ、お聞かせできたかと思います。
また一緒にやれたら、もっと先に行けるだろうな。それはとても素晴らしいものになるだろうな。
そんな気持ちが残る、貴重な体験でした。

その他にもNHK『Session505』や『掛川ジャズ祭』など濃ゆいLIVEに参加していましたが、
【LIVE】スケジュール以外の部分も、濃ゆいことがありまして。

毎夜、LIVEから帰宅後はjazzlife連載『Jazz Sax Heroes』の執筆で夜更かし。
vol.14の今回はGary Bartz(ゲイリー・バーツ)を特集で、この人選は
これまでのジャズ・サックス史的な流れを鑑みると最適と思い提案したものの、
資料が少ないなど、諸事情により原稿執筆は難航。
でも苦心の甲斐あって良いものが書けたと思います。発売は10/14。ぜひご一読を♪

やたら、いろんな人に再会して嬉しかった日々でもありました。
◆僕が大学時代に在籍していた『Swing&Jazz Club』の、
部員代々いきつけの飲み屋『けめこ』のママの還暦祝い会で先輩後輩に10年以上ぶりに会ったり、
◆大坂昌彦(ds)さんのバンドで一緒にツアーしたこともあり、
今はフランスに活動の拠点を移している村山浩(p)クンが一時帰国中でライブに顔を出してくれたり、
◆新大久保の楽器屋で『最近買ったテナーサックス用のスタンドを買いに来た』と言う
某J-POPシンガーにばったり再会して近況を語り合ったり、
◆昔、DJとして開催していたCLUBイベントに僕のバンドを度々呼んでくれていて、
今は大企業やTOPアーティストの作品をオーガナイズするクリエイターになっている友人が、
『これから関わってく感じになりそうで見に来たんです』と、
あるミュージシャンのライブ収録現場に居て、お互いビックリ!!…など。

熱い思いを抱えてある時期、近くに居た人たちとの再会は
思わず涙ぐむほどの嬉しさが胸に込み上げます。
みんな頑張ってて、自分も頑張ってて本当によかったと思える瞬間。
彼らと自分をまた結びつけてくれたのは音楽だから、音楽に感謝です。

ゆうべ、ある偉大なミュージシャンが、言ってくれました、
『音楽をやって生きてゆく、最高の人生だよ』。

“Music Is My Sanctuary”
原稿執筆していたゲイリー・バーツのCDタイトルが脳裏によぎって
ぐっとリアルに心に染みた瞬間でした。
ジャケ写のバーツのように、民家から離れた場所の電話BOXで
夜な夜なサックスの練習に励んでいた頃の初心が、よみがえりました。
でも電話BOXでサックスの練習をしてはいけません(笑)。

さて今週末は横浜ジャズ・プロムナード。二日目は怒濤の4バンド6セット+α!!(苦笑)
最高の時間になると思います。皆さんぜひ♪
by ken_ota | 2008-10-07 12:59


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