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09.07.23 ラッキー・デイ
e0038558_1139742.jpgライブ前は結構時間に余裕を持って支度をするものの
予期せぬことが起こることも多々あるわけで
この日もちょっとしたトラブルの対応に追われて
とるものもとりあえず慌てて出かけたのですが
お店に着いて軽くリハーサルしていると、
途中から、あれ?ソプラノ・サックス吹きづらい…

リード(サックスの歌口に取付ける葦竹片)欠けちゃった。

リハーサル後に予備のものに取り替えようと探すも、無い。
そうか。ここんとこアルトばかり吹いてたから
リード袋にアルトのものしか入れてなかったんだ。

横浜エリアで楽器店に行ったことがあまり無いので
お店(KAMOME)のオーナー佐々木さんに最寄りの楽器店を聞くと
みなとみらいのワールドポーターズにあるとのこと。
ダッシュ&車で5分後に到着し
広い3Fフロアを無鉄砲に探してみるとCD店ブース発見。
大抵CD店&楽器店は隣接しているもので
ご多分に漏れず、ここもそうでよかった。おお、『MusicLand KEY』だ。
渋谷駅西口の大きな歩道橋から大きな看板が見えたりする有名チェーン店ながら、
どちらかというと、ギター、キーボード、ドラム、シンセなどの
取り扱いが多く、管楽器奏者にとっては馴染みの薄いお店なので
一抹の不安も抱えつつ店内を物色すると
その一角にサックスとトランペットの展示してあるガラスのショーケース発見。
しかし通常その近くにある筈の
多種のリードの箱が積まれている棚らしきものは見当たらず
おそるおそる店員さんにお尋ねしてみる。
『サックスのリードってありますか?』
『いまソプラノ・サックスのリードしか在庫ないんですけど…』

思わず笑ってしまった。
どう見てもお店に在庫してあるサックスは
ガラスケースの展示品のアルトだけな感じなのに、
サックスのリードの需要でいったらアルト・テナーの方が断然多いのに
ソプラノだけ、って!! そりゃ、声も出ます。普通ソプラノないでしょ。
よく見るとガラスケースの下の方に
バンドーレン(紺色の箱:主にクラシックで使われる最もポピュラーなメーカーの一つ)
のソプラノのリードが6箱、申し訳無さそうに並んでいる。
厚さの種類は、2半、3、3半が二箱ずつ。
在庫があるのはこのメーカーのこの1種類だけなのに
僕が使用しているのはまさにこのバンドーレン紺箱!! 
…で、迷わず3番の2箱を掴んで『これ下さい』と。
『こちらでよろしいですか?』
思わず言ってしまった『これがいいんです』(笑)

それがどんなにラッキーなことだったか、
その時の僕の喜びは当然お店の店員さんの知る由もないことで
えらくニコニコしたハイテンションな変な客だなあと思われただろうけど、
でも、僕はツイてるなあ。前から感じてたけど、何か運がいい。

その夜の、小沼ようすけクンとのDUOも、とてもとても良かった。
聴いてくれた皆さん、どうもありがとうございます。
メロディと伴奏の役割分担はほとんど無く
その瞬間瞬間に立体交差する音と気持ち。
ギター3本&サックス2本でDUOサウンドの幅も広がり、
気持ちよく演奏できたし、8月のツアーもますます楽しみ。
というわけで、そのちょっと前にあった僕のラッキー話をお裾分け。でした。

今週末からノンストップでほぼ休み無しの怒濤の8月に突入しますが
いいことがたくさんありそうな気がします。
でも、ラッキーにかまけず頑張らねば。
今週来週は大槻カルタVertical-Engine、安富祖貴子LIVEです。よろしかったらぜひ♪
by ken_ota | 2009-07-23 11:46
09.07.20 Jazztronicaでオール明けの空に虹
e0038558_1405177.jpg日曜の夕方の空に
大きな大きな虹が。
久しぶりに見ました、虹。

全貌を視認出来ないその雄大さは
地上を行き交う人々の足を止め
その顔を空に向けさせる。
その数分間、虹はきっとたくさんの人に
向かう物事にポジティブになろうとする姿勢や、
多忙という言葉で括られる前のめり気味な連続行動から
心を解放するきっかけを与えたに違いない。
『虹の彼方のどこか』に思いを馳せた
ハロルド・アーレンのイマジネィティブな妄想の大きさと
のっけから1オクターブの音の跳躍を見せるそのメロディ・センスに脱帽。
大胆を地でゆく押しの強さって素晴らしいですね。
その直後の厚木【Cabin】でのライブが爽快だったのは
虹を見て何か吹っ切れた気持ちのせいなのかな?

虹を見ることになる日の朝は前夜からのオールだったので
珍しく明け方の朝日も見てました。
e0038558_2352848.jpg渋谷【JZ Brat】&【ROOM】共催、野崎良太さんの“Jazztronica”に
中里たかし(percussion)“AFRO STEREO”で出演。
大抵はバンドの真ん前にずどーんと立っていることの多い役柄が
今回はパーカッションやキーボードの後ろで
つまりバンドの最後列に居るという稀有な体験をしてみると
その独特の心地よさのおかげで妙にリラックス出来たりして
ああ成程と、新発見。
閉所歓迎、狭い部屋や押し入れなんかだとすぐに安眠出来る質のせいか、
前はバンドメンバー、後は壁、という私的空間は
メロディなのに脱フロントという逆説的な意味合いも相まって
普段とはまるで異なる気持ちで音楽に臨んでいる感じでした。
ひな壇の上っていうのも気持ちよかった。2m超えの目線ってスゴイ。
出演時間は午前3時すぎ。終演時刻は5時前でした。
いろんな意味で、深かったなあ。

渋谷でオールする二日前の夜は高田馬場【HotHouse】で
恒例となっております太田剣&大槻KALTA英宣(ds)DUO。
ハーモニー楽器とベースの居ない自由と不自由を、如何に楽しむか。
基本的には曲のフォームを遵守するという意味で『フォーマル』好きなんですが、
その唯一の共通概念をもとりはらったらどうなるか。
10年近く一緒に演奏している間柄ゆえ
二人とも知らないものを見つけるという逆の意味での
条件を自らに課すことになるかもしれないけれど
e0038558_2355615.jpgそこに踏み込むことの価値はきっと筆舌に尽くし難いものであろうから
ここにある信頼関係を基に、新たなものにチャレンジしてみようかと。
だから次はきっと、全く聴いたことのないものになると思います。

DUOの前日は最近よく一緒に演奏している
菱山正太(p)クンの作品のレコーディングに参加してました。
彼のボーダーレスなセンスが好き。
そのリアルな音世界が彼の楽曲にも良く表れていて
いまホーン・セクションを吹き込んでいるそのトラックの
ボーカルがまさか彼だとは全然気づかなかった。すごい。
録音現場の雰囲気も音像も良く、録れたもの聴いてても気持ちいい。
これは良いものが出来そうで、楽しみです。

その前、3つの“swingroove”@【KAMOME】【Naru】【Alfie】に
お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました。
もちろん虹の下の厚木【Cabin】の夜も。
明日は、小沼ようすけ(g)クンとのDUO Live@関内【KAMOME】です。
8月後半に
8/21(金)浜松【Hermit Dolphin】
8/22(土)名古屋【DOXY】
8/23(日)神戸【igrek Vega】
8/24(月)倉敷【Cookie Jar】
8/25(火)東広島【Black&Tan】
8/26(水)愛媛【Monk】
を二人でツアーしますので、皆さんよろしかったらぜひお越し下さいませ。

今から、小沼クンと一緒にやりたい曲の譜面書きます。
ああ、いつまでも夜行性(笑)。
by ken_ota | 2009-07-21 02:36
09.07.07 バイオリン、アルト、アルト
e0038558_1433029.jpg満月in七夕という幻想的な夜も明け
今日の東京はまた雨模様ですが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先週は個人的バイオリン・ウィークで
寺井尚子さんと牧山純子さん、
二人のバイオリニストのライブに
ゲスト出演させていただきました。

バイオリンとアルト・サックスは音域も近いし
音色にメロウな要素があるところなんかも似ている気がして
一つのメロディをユニゾンするのも好き、
そういうCDを聴いたりするのが好きなんですが
寺井さんと牧山さんのバイオリンは
音色もアプローチもバンド・サウンドも異なっていて
同じ週内でその二つの個性と交わるという
なかなか出来ない素晴らしい体験をさせてもらいました。
ステージに立つアーティストに華があるように、
バイオリンという楽器には華がありますね。
e0038558_1434951.jpg官能的で圧倒的な存在感の寺井さん、
初々しくピュアで上品な牧山さん、
二人ともシーンを彩る美しい華のようでした。
12月に再び寺井さんと共演させていただくことになりました。嬉しい。

月曜日は六本木の『Billboard Live Tokyo』へ
“SOULIVE”のLIVEを見に行ったんですが
前回『BLUENOTE TOKYO』で聞いたときとは
対照的な音像にびっくり。
『BLUENOTE』での音はタイトでアーシー、
例えて言うならTOP的なきっちりしたアンサンブルの爽快感に
現代Soul感の表出を感じていたんですが
『Billboard』ではドラム・ベース以外の上モノの音は
一様に深いリバーブを纏っていて
サックス・ソロの佳境なんかではディレイがかかって
雰囲気としては60年代後半〜70年代に流行っていた
宇宙空間を意識したような独特のSoulサウンドにも似た感じ。
この違いはおそらくバンドメンバーの意図したものでなく、
各店のPAスタッフのセンスの違いだと思いますが、
僕は正直どちらも好きで、
今回のようなトランス状態を創りに行くサウンドの中にステイするSOULIVEもいいなあと。

マクロなことで言うと
サム・キニンジャー(as)はこの日から
ヤナギサワ製の新しいアルト(ブロンズ仕上げ)を吹いていて
全体的にバランス良く鳴る感じと
ストレス無く楽々と吹ききってる感じがとても良くて、
サウンドそのものもとても良かった。
以前はバンドーレン青箱のリードを使っていたのに
今回は、ある意味それとは対極的なラボーズのリード使用だったようで
やっぱりサックス吹きは日々いろいろと試して
より良いサウンドを目指しているんだなと妙に納得した次第。

さて、それでは六本木『alfie』での大槻KALTA英宣(ds)LIVEに行ってきます。
今週末は関内『KAMOME』と御茶の水『Naru』で“Swingrove”2days。
村井秀清(p)坂本竜太(b)大槻KALTA英宣(ds)と、鉄壁の布陣でお送りします。
よろしかったらぜひ聴きに来てみてくださいね♪

(追記)8月【LIVE】スケジュールUPしました。
by ken_ota | 2009-07-08 14:04
09.06.30 TOKUとAgain
e0038558_4181034.jpg










6月最後のライブは、この3人で丸の内のフレンチ・ダイニング『igrek』に登場。
ライブの際に3人で写真を撮り忘れたので
フライヤーの写真を流用しちゃってスミマセン。
3人揃って、しかも3人だけという異色の編成でのライブは
もちろん初めてでしたが、何と言うか、その音楽は
とことん自由でクリエイティブで、自分たちがまず
今しか聞こえてこないもの、今この瞬間に生まれる貴いものを
最優先したリアル・コラボレーション・ライブだったと思います。
素晴らしい時間だったなあ。
横田さんもTOKUも、本当に素晴らしくて超リスペクトです。

6月はTOKUと一緒に居た時間が多くて。
ライブが2回にリハ2回。大学での講義が1回に、深夜のセッションが1回。
朝まで夜食も1回、となかなかの頻度で会ってました。
10数年前に知り合った頃はそれこそ豆と人参のように
いつも一緒に居て、怖いもの知らずなやる気に任せて、
あちこちのライブに飛び入りしまくったり、路上で演奏したり、
深夜に始発電車を待ちながら朝までファミレスで語り合ったり。
e0038558_450232.jpgその後、僕は大坂昌彦(ds)Quartetのレギュラーメンバーとなり、
TOKUはソロ・デビューし、2年くらい僕もTOKUバンドに参加して
バリトン・サックス吹いたり(笑)→
その後も同じジャズ・シーンに居たものの活動は別々で
昨年の横浜JAZZ Promnadeの同窓会セッションまで
5年くらい、一緒のライブは無かったかもしれない。
あの秋の日は一日だけだったけど、
今回たくさん一緒に演奏して思ったのは、
懐かしいという感覚よりも、一緒に吹いた時にブレンドする音のこの感じは
僕にとっては、ある種特別なものなんだなということで、
それがこうして再び音として聴く人の前に出せたことが、嬉しかった。

隣で久々に聞くその歌声は相変わらず魅力的で
特にオリジナル・ソング“Again”を歌うときに
ストレートに心に突き刺さるボイスは僕的にかなりヤバい代物で
サックスのオブリガードや白玉を入れることに気がゆかないまま
ひたすらに歌に聞き惚れて、涙がこみあげる。いつも。
きっと僕より先にそんなことわかってる人だらけなんだろうなと思いますが、
もしまだ聞いたことのない人が居たら、ぜひ聞いてみて下さい。
TOKUの“Again”。

TOKUとAgainだった僕の6月は、とてもいい時間でした。

今日から7月。
なぜか今週は“バイオリン・ウィーク”。
今日は日本を代表するバイオリニスト、寺井尚子さん、
金曜日はジャズ・バイオリンの新星、牧山純子さんと共演します。
7月も楽しみがめじろ押し。いろいろ楽しんでいただけたら、嬉しいです。
またライブで会いましょう♪
by ken_ota | 2009-07-01 04:54


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