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10.05.25 自伝ライブラリー
e0038558_3402561.jpgいつのまにか
部屋の本棚の一角が自伝だらけになってる。

jazzlife誌での連載を始めて4年目。
各回でとりあげるサックス奏者とは
その都度、全力で向き合うことにしていて
未聴の音源、細かなバイオグラフィー、その他諸々、
限られた時間の中で可能な限りの情報を
自分の中にインプットして
語るべきものを厳選してアウトプットする。
それが偉大なる先人達へのリスペクトを
自分の演奏以外で表現する僕なりのやり方で
自伝が増えるのも致し方なしか。
そこから派生してサックス吹かない人の自伝まで
読み漁るようになってしまいました。いつのまにか。

自分以外の誰かの人生を記したものに
フィクションを超えるリアルさを感じたとしても
自分の人生ほどリアルではなく
想像の域を脱することは出来ないかもしれないけれど
人生を強く生き抜いた誰かの言葉には
受け取る側の心の包容力如何によっては
何かを大きく変え得るような尊いチカラがあって
それが多くの人の心を動かしたならば
世界もきっと変えられるだろう
そういうものを欲する気持ちが抑えられずに
また誰かの自伝に手を伸ばしてしまう。それも悪くない気がします。

6月14日発売号ではアート・ペッパーを。
『ミーツ・ザ・リズムセクション』の『You'd be so Nice to come Home to』を語ります。
彼の自叙伝『Straight Life』の
果実の原液のような濃さが僕の背中を容赦なく押して来るから
気合いの入った文章を書かなければ自分のバランスがとれない。
散々創造力を働かせつつもミュージシャンとしては一音も出していないけれど
この時間もまた、かけがえのないものだな。

閑話休題。
先週木曜から日曜までは2・4・2・4。
今週は2・2・2。

石井彰さんの深み、丈青クンの熱情、ハクエイキム君の美学を
DUOとQuartetで堪能させてもらった先週に続いて
今週は奇しくもDUOのライブだけの1週間になりました。

明日水曜は川村竜クン(bass)と
金曜は市野元彦さん(guitar)と
土曜は再び石井彰さん(piano)と。
一人のサックスと3人・3つの楽器との対話に耳を傾けてもらえたら嬉しいです。
関内小岩阿佐ヶ谷へ、ぜひ来てくださいね。


※6月のLIVEスケジュール追加しました。→【LIVE】

6/7 (月) 銀座・Swing    太田剣 & 類家心平(tp) session 〈丈青(p)高瀬裕(b)国場孝幸(ds)〉  
6/20(日) 名古屋・StarEyes 太田剣 Session 2Days 〈竹下清志(p)徳田智史(b)勘座 光ds)〉
6/21(月) 名古屋・StarEyes  太田剣 Session 2Days 〈竹下清志(p)徳田智史(b)勘座 光ds)〉
by ken_ota | 2010-05-26 04:26
10.05.17 Everything must change.
e0038558_131438.jpg土曜日の夜は有楽町『季立』でsax trioでライブ。
ピアノレスの三位一体感と
このお店の心地よく暖かい響きと
聴いてくれる皆さんの気持ちが
ここにしかないとてもいいものを創り上げてくれて
最高に気持ちの良い夜でした。
ジャズマンとしてこういう空間で
そこに集う皆と一緒に身体ごと揺れるswingを楽しむ。
こういう日常がいつまでも
僕が70歳80歳になっても続けられたら
どんなに幸せだろう。
マスター内藤さん、お店ずっと続けてくださいね。
ずっとずっと通いますから。

高田馬場『HotHouse』では恒例となっている
大槻KALTA英宣さん(敬語継続中)とのDUO。
この変則型二人ライブ、もう続けて何年になるだろう?
変わらないことを望んでいるわけではなく
変わらないフォーマットに挑み続けることで
自分をより良く変える試み。
昨夜は田中健さんのケーナでの飛び入りや
TV水戸黄門、初代・格さん=横内正さんの来店で
ライブはまたひと味違う雰囲気だったな。
子供の頃からずっと聴いてきた
『この紋所が目に…』『♪人生〜楽あ〜りゃ〜』の
渋カッコいい地声は喋る一言一言が全て時代劇の台詞のよう。
60歳を過ぎても第一線で活躍し続け
変わらない魅力を発揮し続ける人の凄みはハンパじゃない。
表現者の前で表現する緊張感が
昨夜の演奏には現れていたかもしれないな。


変わらないもの、変わるもの。


学生の頃から通い続けるカレー屋の味が変わらないことを嬉しく思ったり
子供の頃にはよくわからなかった
洗車する父の楽しそうな笑顔の意味がわかるようになったり
でもそんな日々の間に
91年間のジャズ人生を全うしたリアル・ジャズマスター、Hank Jones(piano)や
夢を楽しそうに語っていた僕より若い友達が、空の彼方に旅立ってしまったり。

何かに、誰かに、いつまでも変わらないでいて欲しいと思うのは
それは自らが変わることを望んでいる自分のエゴかもしれないけれど
変わりゆく全てのことに感じる喜びや悲しみを
ひとつひとつ受けとめて胸に刻みながら
自分は前に向かってしっかり歩いてゆこうと思います。


だから
いろいろな喜びをくれる僕のまわりの皆さん、
ホントにいつもありがとう。ございます。

これからも同じ時代を楽しんでゆきましょう。一緒に。



〈今週のLIVE〉
5/20(木)六本木・Softwind  石井彰(p)&太田剣 DUO
5/21(金)本厚木・Cabin  太田剣 Quartet feat. 丈青(p) from“Soil & Pimp Sessions”
       〈織原良次(b)今泉総之輔(ds)〉
5/22(土)本厚木・Cabin  ハクエイキム(p)&太田剣 DUO
5/23(日)御茶の水・Naru 太田剣 Quartet feat. 丈青(p) from“Soil & Pimp Sessions”
        〈鈴木正人(b)大槻"KALTA"英宣(ds)〉
by ken_ota | 2010-05-17 13:08
10.05.10 ツェッペリンの午後、5Catsの夜
e0038558_13114289.jpgよく晴れた昨日の午後は
ゆったり空飛ぶ飛行船を追いかけるように
GW明けで空いている高速道路を駆け抜け六本木へ。
『Led Zeppelin』というバンド名は
硬式飛行船の一種ツェッペリンに由来しているらしいですが
昨日、東京上空を遊覧していたのも『ツェッペリンNT』。
『NT』はニュータイプ?ではなく
ニューテクノロジーの略のようです。
(写真はイメージ。運転中は撮れませんので)

昨年夏に結成されたバンド“5Cats”     
(鈴木央紹・ハクエイキム・日野JINO賢二・大槻KALTA英宣・僕)は
今年1月のMotionBlueYokohamaでの公演を経て3回目。
四半期に1回のペースでお目見えしておりますが
その都度、おおおと思うことは
メンバー各人が前回よりも音楽的に一歩も二歩も進んでいることで
みんな流石だなあと思いつつ、このバンドの5片の一つを担う自分も
もっと頑張らねばと、とてもいい刺激を受けています。

前回の横浜では、たまたま近くで公演していたミュージカルの『CATS』と
まちがえていらしたお客様もいたようで誠に申し訳ありませんでしたが、
昨日は大丈夫だった様子。
ネコ耳も衣装もメイクも無い男臭い5人の熱いジャズには
♪Memory〜♪のような可憐なレパートリーも無く
唯一ネコ関連というと大槻カルタさんのオリジナル曲
“Snarl”(意味:ネコなどが歯をむきだしてうなること)があるくらいですが
5人のCats(=Jazz Musician)がせめぎあいつつ調和するさまを楽しみつつ
僕らの音楽をより知ってもらえたら嬉しいです。
今夏はお盆明けくらいから西日本ツアーを敢行し
『日比谷サマージャズレボリューション』にも再登場します。乞うご期待!


今週土曜日は大人の隠れ家、有楽町の粋なJazz Bar『季立(きり)』で
サックス・トリオのライブです。
楽器の生音がとても心地よい最高の空間でのスタンダードJAZZ & more。
ぜひ遊びに来てくださいね
by ken_ota | 2010-05-10 12:48
10.05.05 リオの月
e0038558_0475450.jpgGW特別企画【間違い探し】の正解は
下段右から4つ目『餃子いか三郎』と
下段左端『真鯵白子』でした。

これだけ多くの餃子を並べてるのに
『三郎』と『白子』は字面的に既に餃子じゃないじゃん!(笑)
というのが我々三人のツボに入った部分でありまして
実物を見ても食べてもいないからわかりませんが
きっと二つとも餃子なんでしょうね。実際は。

下段は相当おかしな感じに満ちあふれていますが
一応補足しておくと
『猿怒る餃子』は、らっきょう入り。
『狼怒る餃子』は、肉のかわりにフカヒレ入り。
理由は各自考えてみてください。これ、また出題?


タイトルに記した『リオの月』(“The Moon in RIO”)は
僕が結構好きな小林陽一(ds)さんのオリジナル曲の名前ですが
この5月は僕の『DUOの月』。
3人のピアニスト、2人のギタリスト、あとベースとドラムが一人づつで計7人。
なんと8回もDUOライブがあります。

2管で5人のQuintetは、厚いブラスサウンドが特徴的で
1管で4人のQuartetには歌手とリズムセクション的な立体感を感じ
3人編成の TRIOでは音楽的前後感の少ない三位一体のバランスが生じ
2人で行うDUOは対話。Duologueとも言えます。

自分が何物で、相方が何物か。
ありのままの自分同士が話を始めて
どこまで深く高く発展するか。

無伴奏SOLOという無音の空間と向き合うモノローグよりも
もっと自分が鮮明に浮き彫りになるのかもしれない、DUOという試み。
今夜は最初の相手、吉田桂一さんとDUOしてきました。

ピアノの鍵盤の上でその両手が繰り広げる
王道BeBopの洪水が圧巻で
終始楽しくて仕様がなかったです。いやーホント凄い!

DUOの月を経て、また自分は何かが変わる気がします。
Sax Trioや“5 Cats”、Quartet feat.丈青(Soil&Pimp Sessions)も楽しみ。


5月はGW後も熱い日々になりそうです。
by ken_ota | 2010-05-05 00:48
10.05.03 GW特別企画【間違い探し】
大槻カルタ英宣さんのBLOGの間違い探しは
『太田剣と川村竜の楽器がテレコ』という
こんな簡単な答が正解でいいのか?と思わせるほどベタな答と
『手違いで全く同じ写真を2枚掲載』してしまったという
出題者自身の間違い、という2段構えの立体的な正解が隠されている(←後付け)
なかなか奥深い内容になっていて結果とても感心してしまったのですが
GW特別企画ということで、滅多に食に関する内容を記さない僕も
600種類の品数を誇る『イキイキ餃子』の壁メニューがツボに入りすぎてしまったので
真似して出題してみます。

問題『餃子じゃないのはどれ?』(笑)
e0038558_4265990.jpg

by ken_ota | 2010-05-03 04:27
10.05.03 GWはニシエヒガシエ
e0038558_3162911.jpgミスチル気分なタイトルですが
実際はキタエニシエ。
GW初日のおとついは宇都宮、
昨日は甲府でのライブでした。

餃子の街の【かぼちゃ亭】は
生音の響きが実に気持ちよく
ピアノもギターも居ないサックス・トリオの
自由空間的な音楽にとてもマッチしていて
バラードのときなど特に
固唾をのんで次の音を待つ
その間(ま)が音楽のキモであることを
もっともわかりやすく伝えてくれる
そんな素敵なお店でした。

帰りがけ、みやげに餃子を買おうかと
寄ったお店で餃子食う3人。

一句詠んでみました。


平賀マリカ“SingOnceMore”ツアーは
先月始まり、昨日がファイナルでした。
6月7月にもライブはありますが
今回のメンバーでのライブはここで中締め。
それにふさわしい甲府でのホールコンサートは
ツアーで培った音楽的発展が結実した
素晴らしい内容でした。楽しかった。
日々是発見。自分の進むべき次なるステージとか
初めてツアーするメンバーとの協調の楽しみとか
いろいろ勉強させてもらいました。


e0038558_3332100.jpg【かぼちゃ亭】と【山梨県民文化ホール】に
お越しいただいた皆さん
どうもありがとうございました。
宇都宮は7月9日に
大坂昌彦さんのライブで再訪し、
平賀マリカさんとは6月17日に
下丸子JAZZ倶楽部でのライブがあります。
また聴いていただけると嬉しいです。

GW後半は
親愛なるボス、大坂昌彦Quintet
@御茶の水【Naru】と
僕の敬愛する強者ピアニスト
吉田桂一さんとの
DUO@本厚木【Cabin】があります。

今この時このメンバーでしか得られない感覚を音に表すような
スリリングで充実した時間になると思います。
ぜひ聴いてくださいね。
by ken_ota | 2010-05-03 03:43


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