タイトルは、先週作った新曲の曲名。
そこに込めた意味は、 〈1〉単語の意味通り『4人組』 〈2〉“For Sam”という同音異語にかけていて、 テナー・サックス奏者、 Sam Rivers(サム・リバース)に捧げるの意 …のWミーニングです。サム・リバースはその演奏も さることながら、作る曲がカッコいいのでリスペクト。 いろいろな様式美の魅力に惹かれる近頃の自分を 曲にしてみた感じで、これまで作ってきた曲とは、 その発想の段階=根本から違うイメージのものなので、 『おや?』と思われるかもしれませんが、 それもこれも日々変わりゆく自分をありのままに 映し出したもので、料理店の新メニュー的に受け取りつつ、 聴いたあとでその味わいを再確認してもらえれば幸いです。 この曲を演奏したのは今夜が3回目。 その雰囲気はどんどん良くなって、 作曲段階に思い描いた理想にかなり近づきました。 昨日、初見で演奏し、今夜が2回目だった 村井さん(p)土井さん(b)二人の兄貴分が、 盟友カルタ(ds)と組合わさった時のFeelは最高で、 この二日間は、その交わり方の良さにLIVE中も顔ゆるみっぱなし。 それは4人(FOUR)の演奏ではなく、 4人組(FOURSOME)として一つのカタチを為して成立している、 特別な何かがそこにはある感じっていうのかな? それはジャズクラブの店内でも、ジャズフェスの野外ステージでも、 カフェでも寿司屋でも、変わらない。 この4人組が居る場所ならどこでも、空気も変わるし、温度も変わる。 そんな、目に見えず言葉にも出来ない何かの存在を 手で触るかの如く実感した二日間でした。心底、楽しかった。 聴いてくれた皆さん。お店のスタッフさん、どうもありがとうございます。 この4人組で出演する横浜Jazz Promnade@関内【KAMOME】に 乞うご期待♪♪♪ 10月スケジュールで メンバー訂正(10/5)・追加掲載(10/7)ありました。 詳しくは【LIVE】ページのチェックしていただけると嬉しいです。 10月はLIVE三昧&moreで、目が回るほど楽しそうな感じ(笑)。 芸術の秋ですね。皆さんぜひ♪ #
by ken_ota
| 2008-09-21 03:14
本牧Jazz祭への出演は一昨年に続いて2回目。
前回は微妙に曇りな感じでしたが晴れ。 昨夜、眠りにつく頃は、 さすがに今年はヤバいぞと思ってましたが、 起きてみたら、久々に暑いくらいの快晴。 ここ数日の、夜中じゅうずっと雷鳴轟く 亜熱帯にも似た気候のことを思えば、奇跡のような朝でした。 午後一から渋さ知らズオーケストラ・quasimode…と、 音楽性こそ違えど、暑い時間帯に熱いバンドの大熱演。 そして大槻KALTA英宣“Vertical Engine”もまた、 太陽の角度に反すること無く熱いLIVEを繰り広げ、 会場は大盛り上がり♪ メンバーは服ごとシャワーを浴びたかの如く汗まみれでしたが、 とてもとても楽しい時間でした。 この時間帯を境に陽射しも和らいで、涼しい風が肌に心地よい優しい空気になってくると、 大野えりさん(vocal)登場。相変わらず凛として素晴らしい歌声。 リズムセクションの先輩方の、自由とタイトを両立した名人芸のワザにも唸ります。 無理無く自然なカッコ良さ。いいなあ。 この後、別のライブのリハーサルに向かったので、聴けたのはここまで。 本牧で過ごした半日は、 各バンドの音楽がそれぞれの時間帯の良さを彩り、 日頃あまり味わうことの出来ない、数時間の生き方を体感しましたが、 バンドが打ち出す音楽性は、またそれぞれに時代性の匂いを含んでいて、 半日の流れの間に、何十年かで起きた音楽の変遷のニュアンスのようなものを 感じることも出来て、いろいろ考えるところもありました。 特に、quasimode→vertical engineの両バンドが主張する音楽性の流れは、 本来、時代の順進行の線でありながら、逆の並びもまた順進行という、 いまから振り返ると、ちょっと奇天烈とも思える現象が起きているのも事実で、 もうこうなると各時代性を感じる各々のテイストも、 縦ではなく横の並びというか。 x軸とy軸のチカラ関係も変わってきていて、 でもそういう意味では「個人」というz軸のチカラが 最も発揮され得る時代になったのかもしれない。そんな気もします。 音楽は時間芸術ですが、同時に空間芸術でもあって、 先週末の酒蔵や、今日の野外ステージは、異文化と言ってもいいほど別物。 どちらも、通常の音楽のあり方とは違うものを生み出す、芸術の温床ですね。 本牧の広くて青い空に現れた雲が、 何かを祈るべきかのように、数分だけ神々しく照らされたのを見て、 大切なのはいまこの時だなと、あらためて思いました。 今日も、明日も、いま自分が居るこの時が大事。 本牧jazz festeival大成功で良かった。 スタッフの皆さん、1年お疲れさまでした。 聴きに来ていただいた皆さん、どうもありがとうございました。 さて今週は、jazztronikでパーカッションを担当する 中里たかしさんのラテン・バンド“Masacote”のライブに参加します。 4管だったり、叩いたり歌ったりで、これまた楽しいバンドです。 金曜のライブは収容人数に限りがあるそうなので、 ご予約はお早めにお願いしますとのことです。こちらもぜひ♪ #
by ken_ota
| 2008-09-01 01:11
京都出身NYC在住ギタリスト、中井勉メン(僕はいつもこう呼ぶ)との
関西ツアー最終日は、滋賀豊里の老舗の酒蔵『岡村本家』で。 TVCMにも使われている、昔ながらの立派な白塗り壁の建物は 史的財産としての価値が十分にありながら、 観光目的で美観に保持されている記念碑的なものではなく、 現代のテクノロジーをもってしても真似の出来ない業で 伝統の味を造り続ける現役の酒造であることが、 その佇まいにリアルで圧倒的な存在感を漂わせてるのを感じます。 伝統と現代アートとのコラボの試みが定期的に行われているようで、 Jazzのライブは7回目とのこと。 酒蔵2Fの大広間は、屋根裏の構造が活きて音像がとても良く、 吹いて聞こえる自分の音は、ライブハウスやホールとはまた違った 独特のものでした。 僕の耳にも、お客様の耳にも聞こえてくるその音は、 この酒蔵の構造や日本酒の香りが生み出す空気を仲介しているわけで、 そのニュアンスは、日本古来の「わび・さび(侘・寂)」のようなものを エッセンスとして感じるような、そんな雰囲気かな? 一時期「禅」に凝って京都で生活していた Gary Peacock(キース・ジャレット-piano-Trioのbassist)も 好きだと言っていた、その“something like Wabi-Sabi”は、 日本人である自分でも、身の回りに普通にリアルにあるわけではないことを、 本物が生き続ける場所に来てあらためて実感。 現代を生きるアメリカ人のミュージシャンにとっても リアルJazzのテイストとは、そういう位置関係なんだろうな。 ともに「欲して求めて得るもの」になったというか。 この地の訪問者ではあったけれど、一見さん的観光客ではなかった、 そのことで、この地で生きる皆さんと、 短くも充実した時間を共にできたことが嬉しく、とてもためになりました。 何かを「共」にするのが「友」ですね。 ツアーを共にした中井クン、河合代介さん、光田臣さんとも 気持ちが一つになるような時間を何度も持てて良かった。 3月にご一緒させていただいた浜田博行さん(08.03.03【NOTES】参照)が 来て、飛び入りで吹いてくれたのも嬉しかったなあ。 あらゆる意味で、変わらぬ“Top Quality”の素晴らしさに 魅せられた、充実のツアーでした。 来て聴いていただいた皆さん、どうもありがとうございます。 次回はの関西行は10月末〜11月初旬の《大槻カルタ英宣Vertical-Engine》ツアー。 日々精進して、進化した姿でお逢いしたいと思います。またぜひ♪ #
by ken_ota
| 2008-08-25 19:18
大阪への移動前に、
京都・清水寺を一人拝観中。 飛び降りることなく、 順路に従って降りた舞台ふもとの茶屋にて、 ざるそば、冷やし豆腐、抹茶&おはぎをいただく 至福のひとときです。 中井勉(guitar)fromNYCツアーは大勢のお客さんで賑わう中、 初日、二日目ともにいい感じの盛り上がりを見せていて、 今宵は再び大阪に登場。 ギター・オルガン・サックス・ドラムの組合せというと、 慣れ親しんだ小沼ようすけnu jazz4のイメージが 湧くかと思いきや、 別の音楽のように全然違うそのサウンドとアプローチが新鮮で、 『音楽は人』ゆえの十人十色の楽しさを感じつつ、 今夜も張り切って吹こうと思います。 少し暑さの落ち着いた、夏の京都の緑の下の空気が身に染みました。 自然のマイナスイオン、とても良いです。 #
by ken_ota
| 2008-08-22 13:50
関西に行くのは今年に入って3回目。
ピンで呼ばれて、バンドで行って、 三度目の今回はオルガンの河合さんも東京から行くので、 その、あいのこかな? また11月にも2回ほど行く予定がありますが、まずは、 明日からの関西4Daysが楽しみだなあ…と、なごむ前に、 ツアーの前に、いろいろ準備もありまして。 一日ごとの移動で、あまり楽器を練習する時間も無いので、 リード(サックスのマウスピースに付ける葦竹)を選ぶ。 封を切って出した新品のリードをちょっと舐めて、 吹いてみる…と大体、そのリードの雰囲気がわかりますが、 マウスピースから外して、しばらく放置すると、 さっき吹いた時とは違う感触になってたりする。 水分が葦の繊維の奥深く&広く浸透するからなんだろうな。 2、3日吹いたリードはその先、大きな変化は無くなります。 若く新しいリードの音と、しばらく吹いたリードの音の違いは、 世にある、ほぼ全てのものにあてはまる経年変化だと思いますが、 気持ち一つ、考え方一つで、その特性に縛られることなく 自由に行動出来る人間の「意志」は、 あらためて、素晴らしいものだなあと感じたりもします。 ツアー先のホテル滞在は割と嫌いじゃないですが、 なぜかやたらと文字情報が恋しくなって、 やむを得ず、常備されている聖書読んだりしちゃうこともあるので、 今回は、気持ちと時間を有意義に活用するため、 本を2冊買い込みました。これでよし、と。 ipodの電池を充電したり、 曲を思いついたとき用に五線紙持ったり、 いろいろ持ってくものの仕度はありますが、ある方ですが、 部屋の留守番植物たちが、もうさすがに一つ鉢の中では窮屈そうなので、 (08.07.30【NOTES】から、驚異的な成長を遂げた子株!!!) 株分けして、別の鉢に植え替えました。 今度は関西に行ってきますよと。 《中井勉(guitar)太田剣(sax)河合代介(organ)光田臣(drums)》で、 ●8/20(水)大阪【梅味堂】 ●8/21(木)京都【le Club Jazz】 ●8/22(金)大阪【Jazz on Top】 ●8/23(土)滋賀【岡村本家】 …です。夏の暑さも味方につけて(苦笑)一緒に盛り上がりましょう!! 皆さん、ぜひぜひ♪ #
by ken_ota
| 2008-08-20 01:31
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